WITH INTRODUCTION EXPLANATORY NOTES ON THE MANNERS AND CUSTOMS OF MOSLEM MEN AND A TERMINAL ESSAY UPON THE HISTORY OF THE NIGHTS BY RICHARD F. BURTON.
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巻数は補遺共十八冊で、出版所はバアトン倶楽部《クラブ》、一八八五年から一八八八年へかけて刊行されてゐる。
訳者バアトン並びにバアトン訳本の次第は次々に話すことにしませう。
二
訳者バアトンは東方諸国を跋渉《ばつせう》した英吉利《イギリス》の陸軍大尉であるが、本の方を中心にしてお話すると、バアトンの訳本の成立ちは、第一巻の「訳者の序言」と第十一巻の「一千一夜《いちせんいちや》物語の伝記並に其の批評者の批評」とに収められて居る。
抑《そもそ》もバアトンが此《こ》の翻訳を思ひ立つたのは、アデン在留の医師ジヨン・スタインホイザアと一緒《いつしよ》に、メヂヤ、メツカを旅行した時のことで、バアトンが第一巻を此のスタインホイザアに献《けん》じてゐるのを以て
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