ら毎日一度ずつ、銀座を歩くことにしたの。だから、ちょうどいいわ。私、銀座で会ったら、示威《デモ》をしてやりたい人があるの。」
「下らない。来てくれるのなら、一しょに出かけるから、サッサと洋服着てよ。」
「ハイ、ハイ。」と、美和子は立ち上りながら、
「私も、お姉さんのように、舞台へ出ようかな。」と云うと、圭子は、
「駄目! 貴女《あなた》のような精神的な陰翳のない人は駄目!」
「へえ。」と、唇をそらした美和子の表情の方が、姉よりは、ずーっと陰翳があった。
二
天性明るく淡泊な美和子ではあったが、しかし、意地っぱり屋であった。
美沢の心の中に、新子に対する清算しきれないものがあるのを知ると、何か苛々《いらいら》して来て、ひたむきに美沢を追う気になれず、その不満をまぎらすために、姉の酒場《バー》で働いていると、そこへ美沢が現れて、
(君とも会わないよ!)と、何か新子を清算するお添物のように、あっさり片づけられてしまうと、美和子は口惜《くや》しくて仕方がなかった。
何か、あっと云うようなことをやり出して、美沢や姉に思い知らしてやりたい気がしていた。
だから、圭子に精
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