の下《した》に水《みず》を掻《か》き分《わ》けて、見事《みごと》に泳《およ》ぎ廻《まわ》るのでした。そしてあのぶきりょうな子家鴨《こあひる》もみんなと一緒《いっしょ》に水《みず》に入り、一緒《いっしょ》に泳《およ》いでいました。
「ああ、やっぱり七面鳥《しちめんちょう》じゃなかったんだ。」
と、母親《ははおや》は言《い》いました。
「まあ何《なん》て上手《じょうず》に脚《あし》を使《つか》う事《こと》ったら! それにからだもちゃんと真《ま》っ直《す》ぐに立《た》ててるしさ。ありゃ間違《まちが》いなしに私《あたし》の子《こ》さ。よく見《み》りゃ、あれだってまんざら、そう見《み》っともなくないんだ。グワッ、グワッ、さあみんな私《わたし》に従《つ》いてお出《い》で。これから偉《えら》い方々《かたがた》のお仲間《なかま》入《い》りをさせなくちゃ。だからお百姓《ひゃくしょう》さんの裏庭《にわ》の方々《かたがた》に紹介《しょうかい》するからね。でもよく気《き》をつけて私《わたし》の傍《そば》を離《はな》れちゃいけないよ。踏《ふ》まれるから。それに何《なに》より第一《だいいち》に猫《ねこ》を用心《よ
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