ったことのない、やさしい声でいいました。
「きっとどなたか御親切な方があるのですよ。こんなものをいただいたのだから、それに痛めば新しいのと換えて下さるというのだから、それに着かえて、きちんとしているようになさい。着かえたら教室に来て、自分の勉強をなさい。今日はもうどこへも使に行かないでいいから。」
 着がえをすまして、セエラが教室に入って行くと、生徒達は驚きのあまり声も出ませんでした。
「まア驚いた。」とジェッシイはラヴィニアの肱をつっつきながら、頓狂な声でいいました。「すっかりプリンセス・セエラになり戻っちゃったじゃアないの。」
 ラヴィニアは真紅《まっか》になりました。
 ジェッシイのいった通り、今入ってきたセエラは、プリンセス・セエラでした。少くとも、セエラはプリンセス時代以来、今日のように身綺麗にしていたことはありませんでした。彼女は二三時間前までのセエラとは似ても似つかぬ服装《なり》をしていました。
「きっと誰かが、あの子に財産を残したのね。」と、ジェッシイは囁きました。「私、いつでもあの子には何かしら起ると思ってたわ。」
「きっと、ダイヤモンド鉱山でも、また出て来たんでしょ
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