、来て御覧なさい。」
 ベッキイは、驚きのあまり口を利くことも出来ず、黙ってセエラに従いました。ベッキイはセエラの部屋に入ると、眼が廻りそうでした。
「みんなほんとなのよ。私、触って見たのよ。きっと私達の眠っている間《ま》に、魔法使が来たのね。」

      十六 お客様

 それから、その晩二人はどうしたか、出来るなら想像して御覧なさい。
 二人は火のそばに蹲って、料理皿にかけた布《きれ》をとって見ました。お皿の中には、二人で食べても食べきれないほどのおいしいスウプや、サンドウィッチや、丸麭麺《マッフィン》などが入れてありました。ベッキイのお茶碗はないので、洗面台のうがい茶碗を使うことにしました。そのお茶のおいしさといったらありませんでした。これが、お茶でない何かほかのもののつもり[#「つもり」に傍点]になどはなれないくらいでした。二人は餓《うえ》も寒さも忘れ、すっかり楽しい気持になりました。
「一体、誰がこんなにして下すったんでしょう? 誰かいるのにはちがいないわ。私を想ってて下さる方があるのだわ。ねエ、ベッキイ、その誰かは、きっと私のお友達なのよ。」
「あの――」と、ベッキイは
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