通り、どこにもゐねえぢやあねえが。
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(雲哲と顧哲は不審さうにそこらを見まはしてゐると、駕籠のなかにて勘太郎が叫ぶ。)
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勘太郎 もし、お役人さま。勘太郎はこれに居ります。
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(權三、助十等はぎよつとする。)
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伴作 (捕方をみかへる。)それ。
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(捕方は駕籠の垂簾をあけて、勘太郎をひき出す。)
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伴作 この者にはだれが繩をかけた。
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(權三等はだまつてゐる。)
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伴作 御用によつて勘太郎を召捕りにまゐつたところ、先廻りをして誰が繩をかけた。
權三 では、勘太郎はお召捕りになるのでございますか。
伴作 昨日一旦ゆるして歸さ
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