權三と助十
岡本綺堂

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)駕籠《かご》かき

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)駕籠|舁《かき》など

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから2字下げ]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)いよ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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 登場人物

駕籠《かご》かき 權三《ごんざ》
權三の女房 おかん
駕籠かき 助十《すけじふ》
助十の弟 助八
家主 六郎兵衞
小間物屋 彦兵衞
彦兵衞のせがれ 彦三郎
左官屋 勘太郎
猿まはし 與助
願人坊主《ぐわんにんばうず》 雲哲《うんてつ》
おなじく 願哲
石子伴作《いしこばんさく》
ほかに長屋の男 女 娘 子供 捕方《とりかた》
 駕籠|舁《かき》など

  第一幕

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享保《きやうほ》時代。大岡|越前守《ゑちぜんのかみ》が江戸の町奉行《まちぶぎやう》たりし頃。七月初旬の午後。
神田橋本町の裏長屋。壁一重を境にして、上《かみ》のかたには駕籠かき權三、下《しも》の方は駕
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