は、あの天の川がもうまるで遠く遠くなって風が吹《ふ》き自分はまっすぐに草の丘《おか》に立っているのを見、また遠くからあのブルカニロ博士《はかせ》の足おとのしずかに近づいて来るのをききました。
「ありがとう。私はたいへんいい実験《じっけん》をした。私はこんなしずかな場所《ばしょ》で遠くから私の考えを人に伝《つた》える実験《じっけん》をしたいとさっき考えていた。お前の言《い》った語はみんな私の手帳《てちょう》にとってある。さあ帰っておやすみ。お前は夢《ゆめ》の中で決心《けっしん》したとおりまっすぐに進《すす》んで行くがいい。そしてこれからなんでもいつでも私のとこへ相談《そうだん》においでなさい」
「僕《ぼく》きっとまっすぐに進《すす》みます。きっとほんとうの幸福《こうふく》を求《もと》めます」ジョバンニは力強《ちからづよ》く言《い》いました。
「ああではさよなら。これはさっきの切符《きっぷ》です」
 博士《はかせ》は小さく折《お》った緑《みどり》いろの紙をジョバンニのポケットに入れました。そしてもうそのかたちは天気輪《てんきりん》の柱《はしら》の向《む》こうに見えなくなっていました。
 ジ
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