上が見えなくなるまで、ぐんぐん舞上りました。しかしそれでも、土に生れたその怪物は、ぐっとつかまえて放さず、光と空に生きるペガッサスにくっついて、一しょに上って行きました。その間に、ビレラフォンが振向いて見ると、カイミアラのおそろしい、すごいような顔と、鼻をつき合わさんばかりになっていたので、盾をさし上げて、やっとのことで焦げ死んだり、真二つに喰切られたりすることを免《まぬが》れることが出来ました。彼は盾の縁起《ふちご》しに、怪物のものすごい眼を、きっとにらみつけました。
 しかしカイミアラは、痛さのために気違いのようになってあばれていたので、ほかの時のように、よく身をまもっていませんでした。おそらく、結局のところ、カイミアラと闘うには、出来るだけぴったりとそれにくっついているのが一番いいようでした。一生けんめい敵にそのおそろしい鉄の爪を立てようとして、カイミアラは自分の胸をすっかり敵にさらしていました。これを見て取ったビレラフォンは、彼の剣を、そいつの残忍な心臓に、柄《つか》も通れと突き立てました。結んだようになっていた蛇のような尻尾は、すぐにほどけました。怪物はペガッサスをつかまえて
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