敢なペガッサス!』とビレラフォンは叫びました。『いま一太刀あんなのをあびせて、しゅっしゅっと鳴いている方か、吼え立てている方かを、やめさせて見せるから。』
 そしてまた彼は手綱を振りました。前と同様、斜《ななめ》に突進して、ペガッサスはまたカイミアラにむかって矢のように飛んで行きました。そしてビレラフォンは、カイミアラを掠《かす》めて行く時、二つの残った首の一つをめがけて、またさっと一太刀斬りつけました。しかし、今度は、彼もペガッサスも、最初のようにうまく逃げられませんでした。その爪の一つで、カイミアラはビレラフォンの肩先に深い掻傷《かききず》を負わせ、ほかの爪で、ペガッサスの左の翼を少し傷つけました。ビレラフォンの方では、その代りに、怪物の獅子首に致命傷を与えて、それがもうぶらりと垂れてしまって、口の中の火もほとんど消えて、ぱくぱくと濃い黒煙を吐くくらいにしてしまいました。しかし、今ではただ一つだけ残った蛇頭は、そのはげしさも、その毒も、いままでに倍して来ました。それは火を五百ヤードもある噴水のようにふき出して、しゅっしゅっと鳴く声の大きさ、はげしさ、やかましさといったら、五十マイル
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