出来るものなら、ビレラフォンを捨てて帰るよりも死んだ方がいいという意味を伝えたのでした。
『ありがとう、ペガッサス、』とビレラフォンは答えました。『さあ、それではあの怪物めがけて突撃しよう!』
 そう言いながら、彼は手綱を振りました。そこでペガッサスは、その間もずっと、出来るだけ高くつき出していたカイミアラの三つになった頭をめがけて、矢のような速さで、斜《ななめ》下に飛びかかって行きました。手のとどくところまで来た時、ビレラフォンは怪物に斬りつけましたが、その一太刀に手ごたえがあったかどうか見とどける暇もなく、ペガッサスは先へ行き過ぎてしまいました。ペガッサスはそのまま進んでいましたが、前と同じくらいカイミアラからはなれたところまで来ると、すぐまた、くるりと向きを変えました。その時ビレラフォンは、自分が怪物の山羊首をほとんど切り落して、それが皮だけでだらりとぶら下がって、全く死んでいるらしいのを見ました。
 しかし、その埋合せに、蛇首と獅子首とは、死んだ山羊首のはげしさを全部彼等で引受けて、前よりもはるかにものすごく、火を噴き、しゅっしゅっと鳴き、そして吼え立てました。
『大丈夫だ、勇
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