人とも泉のまわりに生えている繁った灌木《かんぼく》の中へかくれてしまいました。どうかされはしないかとおそれたわけではなく、もしもペガッサスが彼等をちょっとでも見たら、遠くへ飛び去って、どこかの近づけないような山の上へでもおりてしまうといけないと思ったからでした。というのは、飛んでいたのは本当にペガッサスでしたから。今日まで長い間彼等は待たされましたが、とうとうペガッサスはピリーニの水で喉をしめすためにやって来たのでした。
君達は鳩がおりて来る時にそんな風にするのを見たことがあるでしょうが、大きく輪をかいて飛びながら、この空の驚異はだんだんと近づいて来ました。そうした広い、大きな輪を、少しずつ地上に近づくにつれて、だんだん狭く、小さくしながら、ペガッサスはおりて来ました。だんだん近くで見るほど、それは一層美しく、その銀翼《ぎんよく》が輪をかいて飛ぶさまはいよいよすばらしい気がしました。とうとう、それは、泉のまわりの草も倒さず、岸の砂にも、蹄《ひづめ》の跡がつかないほど、ふうわりと地上におり立って、そのたくましい首を垂れて、水を飲みはじめました。それは、長い、気持のよさそうな溜息をしたり
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