映っています!』
 青年は、さざなみ立った泉のおもてを見おろしました。そして、ずうっと空中高く、真白か銀色かの翼を日の光にかがやかして飛んでいるらしい鳥の影とおぼしいものを見ました。
『あれはとてもすばらしい鳥にちがいないよ!』と彼は言いました。『そして、雲よりも高く飛んでいるにちがいないのに、なんと大きく見えるんだろう!』
『あれを見ると、からだがふるえる!』と子供は小さな声で言いました。『僕は空を見上げるのがこわい! それはとても美しいんだけど、僕は水に映った影だけしか見る勇気が出ない。ビレラフォン兄さん、あれが鳥じゃないってことが分らないの? あれは翼のある馬、ペガッサスですよ!』
 ビレラフォンの胸は、どきどきして来ました! 彼は一心に見上げましたが、鳥だか馬だか、とにかくその翼の生えたものは見えませんでした。何故なら、ちょうどその時、それは羊の毛を浮かべたような夏雲の奥へ飛び込んだところだったからです。しかし、すぐまたそれは、雲の中から軽く下に向って姿を現しました。それでもまだ、地上からは大変な距離がありましたが、ビレラフォンは子供を腕にかかえ込んだまま、あとずさりをして、二
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