たり、時には彼を責めたりしました。彼等はビレラフォンに、彼のような、いいからだをした若者は、そんなつまらないことに、暇をつぶしていないで、もっと立派な仕事をするのが本当じゃないかと言いました。彼がもしも馬が入用なら、馬を売ってやろうと彼等は言いました。ビレラフォンが馬なんか買わないといってことわると、彼等は、それなら彼の立派な馬勒を売らせようとかかりました。
 田舎の子供達までが、ビレラフォンを大変な馬鹿だと思ってしまって、彼の真似をしてふざけ散らして、失敬にも、彼がそれを見ていても、聞いていても、一向平気でした。たとえば、一人の小さな男の児《こ》は、ペガッサスの飛んでいるところだといって、思い切り変てこな恰好をして跳ね廻り、そのあとを、彼の学校友達の一人が、ビレラフォンの飾った馬勒をあらわしているつもりの、蒲《がま》のよじったものを一本持って、ばたばたと追っかけました。しかし、そうした意地悪小僧達がみんなで、その見知らぬ青年を苦しめる以上に、あの、水の中にペガッサスの影を見たという、おとなしい子供が、彼を慰めてくれました。この可愛い少年は、遊んでいる時には、よく彼の傍に来て坐って、一
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