小石を拾ったりしに、よくここへ来るんだ。そして、水の中を見ていると、そこに映っている空の影の中に、時々、翼の生えた馬の姿が見えるよ。僕は、それがおりて来て、僕を背中に乗せて、お月様まで飛んで行ってくれるといいと思うなあ! しかし、僕がその方を見ようとして、ちょっとからだを動かしても、もうそれはどこか遠くの方へ飛んで行ってしまって、見えないんだ。』
そしてビレラフォンは、荷馬車をひく馬しか知らないような中年の田舎者や、若い時分の美しいものを忘れてしまったおじいさんなどの言うことよりも、水に映ったペガッサスの姿を見たという子供と、それが大変いい声でいななくのを聞いたという娘とを信じました。
そこで彼は、その後幾日も幾日も、ピリーニの泉の辺へ、始終出かけて行きました。彼は翼のある馬の水にうつる姿か、或はその不思議な実物を見たいと思って、絶えず注意をして、空を見上げているか、でなければ水の中を見下していました。彼は光った宝石と金のくつわとのついた馬勒を、用意のために、いつでも手に持っていました。近くに住んでいて、牛をつれて泉の水を飲ませに来る田舎の人達は、度々気の毒なビレラフォンをあざ笑っ
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