と上の方を飛んでいました。それからまた、別な時に、瓶を持ってこの泉へ来ると、馬のいななきが聞えました。おう、それはどんなに元気な、響のいい声だったでしょう! それを聞いて、私の心は喜びにおどり上りました。そのくせ、私はびっくりしてしまって、瓶に水を汲みもしないで、家へ逃げて帰りました。』
『それはほんとに残念でしたね!』ビレラフォンは言いました。
 それから彼は子供の方に向きました。子供がいたことは、話のはじめにもちょっと言いましたが、彼は子供がよその人を見る時によくやるように、赤い口を大きくあけて、じっとビレラフォンを見つめていました。
『ええ、坊や、』と、彼の巻毛の一つを冗談に引張りながら、ビレラフォンは言いました、『君は翼の生えた馬を幾度も見たんじゃないかね?』
『見たよ、』と、待ちかまえていたように、子供は答えました。『僕は昨日もそれを見たし、その前にだって幾度も見たよ。』
『君はなかなかいい子だ!』ビレラフォンは彼を近く引きよせながら言いました。『さあ、その話をすっかり聞かしてくれたまえ。』
『あのう、僕ねえ、』子供は答えました、『泉でおもちゃの舟を走らしたり、底からきれいな
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