応し、協調して行くのが、そもそもの本体であると考えなくてはならないと思うのでございます。
 科学の研究は、なにも自然を征服する武器を発見するためではない、自然への順応する途を求めるための努力でなくてはならない、と私は考えているものでございます。「地方の開発もその自然に対する、正しい認識から」ということを、常に私はモットーといたしているものでございます。先年来、「自力更生」という考えが奨励され普及されて参っております。まことに結構のことには違いありませんが、その自力更生も、さらにその根底に「自然力更生」という強い念願があってこそだと私は確信しているのでございます。
 私は、本日皆様にお目にかかり得たこれを機縁に、満堂の皆様の御助勢を仰ぎまして、われわれ人類が、そのあらゆる活動に際し、その大自然を背景として立とう、常に大自然に相談をし、大自然、すなわち神の命にすなおに順って活動し、自然も生かし、同時に人間もよりさらに大きく生き得る、さらに言葉を換えて申しますれば、真に「神人合一」の心境で、より人間を偉大にかつ幸福なものにするような、そういった将来を念願して止まないものでございます。
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