かをそなはり候《さふらふ》べき。とくとくこそ生《うま》れ候《さふら》はむずれ。此藥《このくすり》をのませ給はば、疑なかるべき也《なり》。闇《やみ》なれども、燈《ひ》入《い》りぬれば明《あきら》かなり。濁水《だくすゐ》にも月《つき》入《い》りぬればすめり。明《あきら》かなる事《こと》日月《じつげつ》にすぎんや。淨《きよ》き事《こと》蓮華《れんげ》にまさるべきや。法華經は日月《じつげつ》と蓮華《れんげ》なり。故に妙法蓮華經《めうほふれんげきやう》と名《なづ》く。日蓮《にちれん》又日月と蓮華との如くなり。信心の水すまば利生の月必ず應《おう》を垂《た》れ、守護し給べし。とくとく生《うま》れ候べし。法華經云如是妙法《ほけきやうにいはくによぜめうほふ》、又《また》云《いはく》、安樂産福子云々《あんらくさんふくしうんぬん》。口傳相承《くでんさうしよう》の事は、此辨公《このべんこう》(註《ちう》・使僧日昭《しそうにつせう》)にくはしく申ふくめて候。則《すなはち》、如來使《によらいのつかひ》なるべし。返々《かへす/″\》も信心候べし。天照大神は玉《たま》をそさのをのみこにさづけて、玉《たま》の如《ごと》
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