ュ気ているようでも、矢張《やっぱり》必要の事なんだろうと思直《おもいなお》して、素知《そし》らん顔して、其からは落第の恥辱を雪《すす》がねば措《お》かぬと発奮し、切歯《せっし》して、扼腕《やくわん》して、果《はた》し眼《まなこ》になって、又鵜の真似を継続して行《や》った。
鵜の真似でも何でも、試験の成績さえ良ければ、先生方も満足せられる、内でも親達が満足するから、私は其で好《い》い事と思っていた。然うして多く学んで殆ど何も得《う》る所がない中《うち》に、いつしか中学も卒業して、卒業式には知事さんも「諸君は今回卒業の名誉を荷うて……」といった。内でも赤飯《せきはん》を焚《た》いて、お目出度いお目出度いと親達が右左から私を煽《あお》がぬ許りにして呉れた。してみれば、矢張《やッぱり》名誉でお目出度いのに違いないと思って、私も大《おおい》に得意になっていた。
二十三
中学も卒業した。さて今後は如何《どう》するという愈《いよいよ》胸の轟く問題になった。
まだ中学に居る頃からの宿題で、寐ても寤《さ》めても是ばかりは忘れる暇《ひま》もなかったのだが、中学を卒業してもまだ
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