》にお成んなさる」
「同類《ぐる》にも何にも成りゃアしないが、真実《ほんとう》に」
「そう」
ト談話《はなし》の内に茶を入れ、地袋の菓子を取出して昇に侑《すす》め、またお鍋を以《もっ》てお勢を召《よ》ばせる。何時《いつ》もならば文三にもと言うところを今日は八|分《ぶ》したゆえ、お鍋が不審に思い、「お二階へは」ト尋ねると、「ナニ茶がカッ食《くら》いたきゃア……言《いわ》ないでも宜《いい》ヨ」ト答えた。これを名《なづ》けて Woman's《ウーマンス》 revenge《レヴェンジ》(婦人の復讐《ふくしゅう》)という。
「どうしたんです、鬩《いじ》り合いでもしたのかネ」
「鬩合《いじりあ》いなら宜がいじめられたの、文三にいじめられたの……」
「それはまたどうした理由《わけ》で」
「マア本田さん、聞ておくんなさい、こうなんですヨ」
ト昨日《きのう》文三にいじめられた事を、おまけにおまけを附着《つけ》てベチャクチャと饒舌《しゃべ》り出しては止度《とめど》なく、滔々蕩々《とうとうとうとう》として勢い百川《ひゃくせん》の一時に決した如くで、言損じがなければ委《たる》みもなく、多年の揣摩《ずいま》
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