けた子息《むすこ》同様に思ッてます。ああやッてお勢や勇という子供が有ッても、些しも陰陽《かげしなた》なくしている事がお前さんにゃア解らないかエ。今までだッてもそうだ、何卒《どうぞ》マア文さんも首尾よく立身して、早く母親《おっか》さんを此地《こっち》へお呼び申すようにして上げたいもんだと思わない事は唯の一日も有ません。そんなに思ッてるとこだものヲ、お前さんが御免にお成りだと聞いちゃア私《あたし》は愉快《いいこころもち》はしないよ、愉快《いいこころもち》はしないからアア困ッた事に成ッたと思ッて、ヤレこれからはどうして往く積だ、ヤレお前さんの身になったらさぞ母親さんに面目があるまいと、人事《しとごと》にしないで歎《なげ》いたり悔《くやん》だりして心配してるとこだから、全躰なら『叔母さんの了簡に就《つ》かなくッて、こう御免になって実《まこと》に面目が有りません』とか何とか詫言《わびこと》の一言でも言う筈のとこだけれど、それも言わないでもよし聞たくもないが、人《しと》の言事を取上げなくッて御免になりながら、糞落着に落着払ッて、出来た事なら仕様が有りませんとは何の事《こっ》たエ。マ何処を押せばそん
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