狽《パッス》 と云う字を知てるか、I《アイ》 was《ウォズ》 at《エット》 our《アワー》 uncle's《アンクルス》 ト云う事知てるか、I《アイ》 will《ウィル》 keep《キープ》 your《ユアー》……」
「チョイとお黙り……」
ト口早に制して、お勢が耳を聳《そばだ》てて何か聞済まして、忽《たちま》ち満面に笑《わらい》を含んでさも嬉《うれ》しそうに、
「必《きっ》と本田さんだよ」
ト言いながら狼狽《あわ》てて梯子段《はしごだん》を駈下《かけお》りてしまッた。
「オイオイ姉さん、シャツを持ッてッとくれッてば……オイ……ヤ失敬な、モウ往《いっ》ちまッた。渠奴《あいつ》近頃生意気になっていかん。先刻《さっき》も僕ア喧嘩《けんか》して遣たんだ。婦人《おんな》の癖に園田勢子と云う名刺《なふだ》を拵《こし》らえるッてッたから、お勢ッ子で沢山だッてッたら、非常に憤《おこ》ッたッけ」
「アハハハハ」
ト今まで黙想していた文三が突然無茶苦茶に高笑を做出《しだ》したが、勿論《もちろん》秋毫《すこし》も可笑《おか》しそうでは無かッた。シカシ少年の議論家は称讃《しょうさん》されたのかと
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