生気に喘ぐ異常な天地とが、運動のために汗ばんだ肉身には脈打つように感じられた。第六時間には集会所でA氏の話があるので、彼は仕方なしに級の者と一緒に三階の大広間へ入って、窓に近い椅子に腰を下した。そこからは運動場や校舎や青い空が見渡され、夏の微風が熱い頬を吹いたのである。はじめ彼は全身の血が烈しく廻っているので、自分の周囲も燃えて、音響だって聞えたが、血が静まるにつれて四辺がひっそりしているのに気づいた。彼は自分の周囲を見廻した。高等学部の学生と五年生とが二百人ばかり実際静粛にしている。やがてドアがあけられて黒いガウンを着た、背の低い、瘠せた、髪の毛をのばした、眼の小さく窪んだ教会の長老で英語科の主任のK氏がはいって来た。そのK氏の後ろからでっぷり肥えた、背の高い、偉大なアメリカ人が大股に無遠慮に歩んで来た。二人は演壇に登った。二人は立ったまま久しい間沈黙していた。アメリカ人のA氏はハンカチで赤いてら/\健康そうな血の漲った大きい造作の顔の汗を拭きながら、鼻眼鏡をかけ直したりしていたが、K氏が窪んだ瞳をしば/\させているのに辛抱しきれなくなったように突然、
"My dear young
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