抜と云ふ方から見ようが、何を以てこの国を背負うて立てるか。今日国家の運命は、そんな楽々とした、気楽な次第ではありませぬぞ。たゞ馬鹿でもいゝから真面目になつてやつたら、この国を保つ事が出来るか知れぬが、馬鹿のくせに生意気をこいて、この国を如何にするか。
 誰の国でも無い。兎に角今日の役人となり、今日の国会議員となつた者の責任は重い。既往の事は姑《しばら》く措《お》いて、これよりは何卒国家の為に誠実真面目になつてこの国の倒れる事を一日も晩《おそ》からしめんことを御願申すのでございます。
 政府におきましては、これだけ亡びて居るものを、亡びないと思つて居るのであるか。如何にも田中正造の言ふ如く、亡びたと思うて居るのであるか』
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二十一日、政府は左の答弁書を送つて来た。
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質問の旨趣、其要領を得ず、依て答弁せず。
右及答弁候也
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[#地から2字上げ]内閣総理大臣侯爵 山県有朋

   議会に投げかけた最後の一声

兇徒嘯集の疑獄は、三十三年の十二月、前橋地方裁判所で公判が開かれ、「官命抗拒」「治安警察法違犯」と云ふ判決であつ
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