ひ》と改正なされたら」
「オヽ、飛んだことを、何の長二や、寂しいことがあるものか、多勢寄つて来るので、夜も寝るのが惜《をし》い程|賑《にぎや》かだ」
「ヘエ、何処《どこ》から其様《そんな》に人が参りますか」と篠田の訝《いぶ》かるを、伯母は事も無げに首肯《うなづ》きつ「私の知つとる程の人が、皆な寄つて来るよ、――お前の阿父《おとつさん》も来る、阿母《おつかさん》も来る、祖父《おぢいさん》も祖母《おばあさん》も来なさる、――其《そ》れに、長二、私の許嫁《いひなづけ》で亡くなつた、お前の義伯《をぢ》さんも来るの、其れに斯《か》うしてお前も偶《たま》には来て呉れる、斯様《こんな》嬉しいことがありますか」
ハヽヽと思はずも篠田は笑ひつ「ぢや、伯母さん私も仏様の御仲間入するんですネ」
「左様《さう》サ」と伯母は首肯《うなづ》き「神様か仏様か知らないが、矢ツ張り人間の様だよ、妙なもので、人は生きて居た時よりも、死んだ後の方が皆んな善くなるよ――生きてた時分には、怒り合つたこともあらうし、怨《うら》み合つたこともあらうが、一度死ぬと、悪い所は皆《みん》な墓場へ葬つて、善い所だけが霊魂《たましひ》に残
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