た。ここを坊さんの虎関は、|会失[#レ]配《たま/\はいをうしなひ》、|以[#二]愛厚[#一]緩[#レ]喪《あいこうをもつてさうをゆるうし》、|因観[#二]九相[#一]《よりてきうさうをくわんじ》、|深生[#二]厭離[#一]《ふかくをんりをしやうず》、と書いているが、それは文飾が届き過ぎて事実に遠くなっている。九相《きゅうそう》は死人の変化道程を説いたもので、膨張相《ぼうちょうそう》、青※[#「やまいだれ+於」、第3水準1−88−48]《せいお》相、壊《え》相、血塗《けっと》相、膿瀾《のうらん》相、虫※[#「口+敢」、第3水準1−15−19]《ちゅうかん》相、散相、骨相、土相をいうので、何も如何に喪を緩うしたとて、九相を観ずるまで長く葬らずに居たのでは無い、大納言の「口を吸ひたりけるに」の方が遥かに好い文である。そこで定基は力寿を葬ってしまった。葬という字は、死屍を、上も草なら下も草、草むらの中に捨てて了うことであり、ほうむるという言葉は、抛《ほう》り放つことで、野か山へ抛り出して終うのである。何様も致しかたの無い人の終りは、然様するか然様されるのが自然なのである。生相憐み、死相|捐《
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