連環記
幸田露伴
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)慶滋保胤《かものやすたね》は
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)賀茂|氏《うじ》の
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「匈/月」、922−上−15]《むね》が
[#…]:返り点
(例)宮鶯囀[#二]暁光[#一]
[#(…)]:訓点送り仮名
(例)其事一[#(ト)]わたり
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)なく/\
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慶滋保胤《かものやすたね》は賀茂忠行《かものただゆき》の第二子として生れた。兄の保憲《やすのり》は累代の家の業を嗣《つ》いで、陰陽博士《おんようはかせ》、天文《てんもん》博士となり、賀茂|氏《うじ》の宗《そう》として、其系図に輝いている。保胤はこれに譲ったというのでもあるまいが、自分は当時の儒家であり詞雄《しゆう》であった菅原文時の弟子となって文章生《もんじょうせい》となり、姓の文字を改めて、慶滋とした。慶
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