作、

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今《いま》崖州に到る 事|嗟《なげ》く可し、夢中《むちゅう》常に京華《けいくわ》に在るが如し。
程途《ていと》何ぞ啻《たゞ》一万里のみならん、戸口|都《す》べて無し三百家。
夜は聴く猿《ましら》の孤樹《こじゆ》に啼《な》いて遠きを、暁《あかつき》には看《み》る潮《うしほ》の上《のぼ》って瘴煙《しやうえん》の斜《なゝめ》なるを。
吏人《りじん》は見ず中朝《ちゆうてう》の礼、麋鹿《びろく》 時々 県衙《けんが》に到る。
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 かかるところへ、死ねがしに流されたのである。然し其処に在ること三年で、内地へ還《かえ》るを得た時、

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九万里 鵬《ほう》 重ねて海を出で、一千里 鶴《つる》 再び巣《す》に帰る。
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の句をなした。それのみか然様《そう》いう恐ろしいところではあるが、しかし沈香《じんこう》を産するの地に流された因縁で、天香伝一篇を著わして、恵《めぐみ》を後人に貽《おく》った。実に専ら香事を論賛したものは、天香伝が最初であって、そして今に伝わって
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