拳《は》り殺すぞ、馬鹿め。親分、情ない、ここをここを放してくれ。馬鹿め。ええ分らねえ、親分、あいつを活《い》かしてはおかれねえのだ。馬鹿野郎め、べそをかくのか、おとなしくしなければまだ打《ぶ》つぞ。親分|酷《ひど》い。馬鹿め、やかましいわ、拳り殺すぞ。あんまり分らねえ、親分。馬鹿め、それ打つぞ。親分。馬鹿め。放して。馬鹿め。親分。馬鹿め。放して。馬鹿め。親。馬鹿め。放。馬鹿め。お。馬鹿め馬鹿め馬鹿め馬鹿め、醜態《ざま》を見ろ、おとなしくなったろう、野郎我の家へ来い、やいどうした、野郎、やあこいつは死んだな、つまらなく弱い奴だな、やあい、どいつか来い、肝心の時は逃げ出して今ごろ十兵衛が周囲《まわり》に蟻《あり》のように群《たか》って何の役に立つ、馬鹿ども、こっちには亡者《もうじゃ》ができかかって居るのだ、鈍遅《どじ》め、水でも汲んで来て打っ注《か》けてやれい、落ちた耳を拾って居る奴があるものか、白痴《たわけ》め、汲んで来たか、関《かま》うことはない、一時に手桶《ておけ》の水みんな面へ打つけろ、こんな野郎は脆く生きるものだ、それ占めた、清吉ッ、しっかりしろ、意地のねえ、どれどれこいつは我が
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