、儀式も作法も預かるよってな。後《のち》にまたあらためて、歴然《れっき》とした媒妁人《なこうど》立てる。その媒妁人やったら、この席でこないな串戯《わやく》は言えやへん。
 そない極《きま》らずといておくれやす。なあ、九太夫はん。」
「御寮人様。」
 と片手を畳へ、
「私はもう何も存じません、胸一杯で、ものも申されぬようにござります。が、その九太夫は情《なさけ》のうござります。」
 と、術なき中にも、ものの嬉しそうな笑《えみ》を含んだ。
「そうやかて、貴方《あんた》、一昨日《おととい》の暮方、餅屋の土間に、……そないして、話していなはった処へ、私が、ト行た……姿を見ると、腰掛|框《かまち》の縁の下へ、慌てもうて、潜って隠れやはったやないかいな。」
 言う――それは事実であった。――
「はい、唯今でこそ申します、御寮人様がまたお意地の悪い。その框《かまち》へ腰をお掛けなされまして、盆にあんころ餅寄越せ、茶を持てと、この美津に御意ござります。
 その上、入る穴はなし、貴女様の召しものの薫《かおり》が、魔薬とやらを嗅《か》ぎますようで、気が遠くなりました。
 その辛さより、犬になってのこのこと
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