す、となると、五人の天窓《あたま》へ燭台《しょくだい》が一ツです。蝋《ろう》の継ぎ足しはあるにして、一時《いっとき》に燃すと翌方《あけがた》までの便《たより》がないので、手分けをするわけには行《ゆ》きません。
もうそうなりますとね、一人じゃ先へ立つのも厭《いや》がりますから、そこで私が案内する、と背後《あと》からぞろぞろ。その晩は、鶴谷の檀那寺《だんなでら》の納所《なっしょ》だ、という悟った禅坊さんが一人。変化《へんげ》出でよ、一喝《いっかつ》で、という宵の内の意気組で居たんです。ちっとお差合いですね、」
「いえ、宗旨違いでございます、」
と吃驚《びっくり》したように莞爾《にっこり》する。
「坊さんまじりその人数《にんず》で。これが向うの曲角から、突当りのはばかりへ、廻縁《まわりえん》になっています。ぐるりとその両側、雨戸を開けて、沓脱《くつぬぎ》のまわり、縁の下を覗《のぞ》いて、念のため引返して、また便所《はばかり》の中まで探したが、光るものは火屋《ほや》の欠《かけら》も落ちてはいません。
じゃあ次の室《ま》を……」
と振返って、その大《おおき》なる襖《ふすま》を指した。
「
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