試《こころみ》をやった。
 あるいは大磐石を胸に落し、我その上に蹈跨《ふみまたが》って咽喉《のど》を緊《し》め、五体に七筋の蛇を絡《まと》わし、牙《きば》ある蜥蜴《とかげ》に噛《か》ませてまで呪《のろ》うたが、頑として退かず、悠々と歌を唄うに、我《が》折れ果てた。
 よって最後の試み、としてたった今、少年《これ》に人を殺させた――すなわち殺された者は、客僧、御身《おみ》じゃよ。」
 と、じろじろと見るのである。
 覚悟しながら戦《おのの》いて、
「ここは、ここは、ここは、冥土《めいど》か。」
 と目ばかり働く、その顔を見て、でっぷりとした頬に笑を湛《たた》え、くつくつ忍笑《しのびわら》いして、
「いや、別条はない。が、ちょうどこの少年の、いまし魘《うな》された時、客僧、何と、胸が痛かったろう。」
 ズキリと応《こた》えて、
「おお、」
「すなわち少年が、御身に毒を飲ませたのだ。」
「…………」
「別でない。それそれその戸袋に載《の》った朱泥《しゅでい》の水差《みずさし》、それに汲《く》んだは井戸の水じゃが、久しい埋井《うもれい》じゃに因って、水の色が真蒼《まっさお》じゃ、まるで透通る草
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