って。
 連中は、ふらふら[#「ふらふら」は底本では「ふろふら」]と二日酔いのような工合《ぐあい》で、ぼんやり黒門を出て、川べりに帰りました。
 橋の処で、杭《くい》にかかって、ぶかぶか浮いた真蒼《まっさお》な西瓜を見て、それから夢中で、遁《に》げたそうです。
 昼過ぎに、宰八が来て、その話。
 私はその時分までぐっすり寝ました。
 この時おかしかったのは、爺さんが、目覚しに茶を一つ入れてやるべいって、小まめに世話をして、佳《い》い色に煮花が出来ましたが、あいにく西瓜も盗んで来ない。何かないか、と考えて、有る――台所に糖味噌が、こりゃ私に、と云って一々運ぶも面倒だから、と手の着いたのじゃあるが、桶《おけ》ごと持って来て、時々爺さんが何かを突込《つッこ》んでおいてくれるんでした。
 一人だから食べ切れないで、直《じ》きつき過ぎる、と云って、世話もなし、茄子《なす》を蔕《へた》ごと生《しょう》のもので漬けてありました。可《い》い漬《つか》り加減だろう、とそれに気が着いて、台所へ出ましたっけ。
(お客様あ、)
(何だい。)
(昨夜《ゆうべ》凄《すさま》じい音がしたと言わしっけね、何にも落《お
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