》なげに見《み》えた。
一《いち》が起《お》き、六《ろく》が出《い》で、三《さん》に変《かは》り、二《に》に飜《かへ》り、五《ご》が並《なら》ぶ。天《てん》に星《ほし》の輝《かゞや》く如《ごと》く、采《さい》の目《め》の疾《と》く、駒《こま》の烈《はげ》しく動《うご》くに連《つ》れて、中空《なかぞら》を見《み》よ、岫《しう》を湧《わ》き、谷《たに》を飛《と》ぶ、消《き》えた雲《くも》が残《のこ》り、続《つゞ》く雲《くも》が累《かさな》り、追《お》ふ雲《くも》が結着《むすびつ》いて、雲《くも》はやがて厚《あつ》く、雲《くも》はやがて濃《こ》く、既《すで》にして近《ちか》くなり、低《ひく》く成《な》つた。……
忽《たちま》ち一片《いつぺん》、美女《たをやめ》の面《おもて》にも雲《くも》の影《かげ》が映《さ》すよと見《み》れば、一谷《ひとだに》は暗《くら》く成《な》つた。
鋭《するど》き山颪《やまおろし》が颯《さ》と来《く》ると、舞下《まひさが》る雲《くも》に交《まじ》つて、漂《たゞよ》ふ如《ごと》く菫《すみれ》の薫《かほり》が※[#「火+發」、182−14]《ぱつ》としたが、拭《ぬぐ
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