づ》く、其《そ》の草鞋《わらぢ》を頂《いたゞ》く……何《ど》うぞ、弟子《でし》にして下《くだ》さい、教《をし》へて下《くだ》さい、而《そ》してお浦《うら》を救《すく》つて下《くだ》さい。」
「いや、前刻《さつき》船《ふね》の中《なか》で焚《や》けるのを向《むか》ふから見《み》た時《とき》な、活《い》きた人《ひと》だと吃驚《びつくり》しつけの。お前様《めえさま》一廉《ひとかど》の利《きゝ》ものだ。別《べつ》に私等《わしら》に相談《さうだん》打《ぶ》たつしやるに及《およ》ぶめえが、奥様《おくさま》のお身《み》の上《うへ》ぢや、出来《でき》る手伝《てつだひ》なら為《し》ずには居《ゐ》られぬで、年《とし》の功《こう》だけも取処《とりどこ》があるなら、今度《こんど》造《つく》らつしやるに助言《ぢよごん》な為《す》べいさ。まあ、待《また》つせえよ、私《わし》が今《いま》、」と狸《たぬき》のやうな麻袋《あさぶくろ》をふらりと、腰《こし》を伸《の》して、のつそりと立《た》つた。
 旭《あさひ》さす野《の》を一人《ひとり》、老爺《ぢゞい》は腰骨《こしぼね》に手《て》を組《く》んで、ものを捜《さが》す風《
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