な》、土地祇《とちのかみ》、……実《まこと》に雪枝《ゆきえ》が製作《せいさく》の美人《びじん》を求《もと》めば、礼《れい》を厚《あつ》くして来《きた》り請《こ》はずや。もし其《そ》の代価《だいか》に苦《くるし》むとならば、玉《たま》を捧《さゝ》げよ、能《あた》はずんば鉱石《くわうせき》を捧《さゝ》げよ、能《あた》はずんば巌《いはほ》を欠《か》いて来《きた》り捧《さゝ》げよ。一枝《ひとえだ》の桂《かつら》を折《を》れ、一輪《いちりん》の花《はな》を摘《つ》め。奚《なん》ぞみだりに妻《つま》に仇《あだ》して、我《われ》をして避《さ》くるに処《ところ》なく、辞《じ》するに其《そ》の術《すべ》なからしむる。……汝等《なんじら》、此処《こゝ》に、立処《たちどころ》に作品《さくひん》の影《かげ》の顕《あら》はれたる此《こ》の幻《まぼろし》の姿《すがた》に対《たい》して、其《そ》の礼《れい》無《な》きを恥《は》ぢざるや……
と背後《うしろ》から視《なが》めて意気《いき》昂《あが》つて、腕《うで》を拱《こまぬ》いて、虚空《こくう》を睨《にら》んだ。腰《こし》には、暗夜《あんや》を切《き》つて、直《た
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