を救い出しに来たのは、はっきりと救い出せるという確信があって来たというよりも、むしろ雪子が留置されている場所へ少しでも近づきたいという気持でやって来たのだった。
してみれば、自首をすすめられたのは、まるでもっけの倖いかも知れなかった。いや、何かサバサバした気持だった。
「自首という手もあったんだな」
自首して留置されれば、雪子に近づけるわけだ。と、思ったのだ。
「手間がはぶけて、手っ取り早いわい」
そう呟いたが、しかしさすがに豹吉はふと寂しそうだった。
「そうか、自首してくれるか。ありがとう」
小沢の声は思わず弾んだ。
「そんなにうれしそうな顔をして、礼を言うのはやめてくれ。けったくそ悪いよ」
豹吉は再び唾を吐いて、扉の中へはいって行こうとした。すると、小沢はあわてて、
「いや、一寸待ってくれ。僕は君ひとりやりたくない」
「じゃ、誰とや……」
「君の仲間と一緒に自首させたい」
「おれに、仲間を説き伏せろというのやな」
豹吉はふとブルウスカイで待っている青蛇団の連中の顔を、想い出した。
「そうだ、虫のいい願いだが、そうしてくれないか」
豹吉は石段の上へ眼を落した。睫毛がかぶ
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