》たり、
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往年同須藤南翠、訪依田学海君※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1−87−25]上村荘、酒間、君賦一律見贈、今巳四年矣、昨雨窓無聊偶念及之、即和韻一律、録以供一笑之資云、
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村荘不見一塵侵、最好清談披素襟、游戯文章猶寓意、吟嘲花月豈無心、新声北部才情婉、往事南朝感慨深、我亦多年同臭味、待君載筆屡相臨、
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ナント異《おつ》に出来《でか》したでは厶《ござ》らぬか、此詩《このし》を懐中《くわいちう》したれば、門《もん》を叩《たゝ》いて驚《おどろ》かし申《まを》さんかとは思ひしが、夢中《むちう》感得《かんとく》の詩《し》なれば、何時《いつ》何処《どこ》にても、またやらかすと云《い》ふ訳《わけ》には行《ゆ》かず、コレハ/\よく作られたと賞揚《しやうやう》一|番《ばん》、その後《あと》で新詩《しんし》を一律《いちりつ》また贈《おく》られては、再《ふたゝ》び胸に山を築《きづ》く、こゝは大《おほき》に考《かんが》へもの、面《まのあた》り捧《さゝ》げずに遠く紙上《しじやう》で吹聴《ふいちやう》せば、先生|髯《ひげ
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