[#レ]守[#レ]門。※[#「鼻+りつとう」、第3水準1−14−65]者使[#レ]守[#レ]關。※[#「月+りつとう」、第4水準2−3−23]者使[#レ]守[#レ]囿。宮者使[#レ]守[#レ]内。
[#ここで字下げ終わり]
とあつて、罪人をそれぞれ宮廷に使役し、宮者は後宮に使役することになつて居る。學者の中には、周は西方から支那に移住して來た異人種の建てた國で、彼等は西方で行はれて居つた宦官の風を、始めて支那に輸入したと主張する人もある。併し支那人は頗る嫉妬心の強い國民である。『禮記』等を一讀すれば容易に了解さるる如く、彼等は古く男女の間に於ける疑を避くる爲に、吾人の想像以上に、神經過敏なる種々の禮儀や作法を設けて居る。かかる氣質の支那人の間に、男女間の嫌疑を避け、嫉妬心を慰安する方便として、中性の宦官を使役するに至るは、寧ろ當然の順序かも知れぬ。支那に於ける宦官の起源を、必ずしも西方の風習に關係せしめて説明するに及ばぬかと思ふ。
宦官の起源は兔に角、春秋戰國時代となると、宦官は已に政治上で可なり勢力を占めて來た。齊の桓公の死後、齊を亂した豎※[#「刀」の「ノ」が横向き、第3水準1−
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