できばえ》はもとより大いに不満であるが、この仕事を、昭和聖代の日本の作家に与えられた義務と信じ、むきになって書いた、とは言える。
[#地から2字上げ]昭和十九年晩秋、三鷹《みたか》の草屋に於て
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目次
貧の意地 (江戸) 諸国はなし、西鶴四十四歳刊行
大力 (讃岐《さぬき》) 本朝二十不孝《ほんちょうにじゅうふこう》、四十五歳
猿塚 (筑前《ちくぜん》) 懐硯《ふところすずり》、四十六歳
人魚の海 (蝦夷《えぞ》) 武道伝来記、四十六歳
破産 (美作《みまさか》) 日本永代蔵《にっぽんえいたいぐら》、四十七歳
裸川 (相模《さがみ》) 武家義理物語、四十七歳
義理 (摂津) 武家義理物語、四十七歳
女賊 (陸前) 新可笑記《しんかしょうき》、四十七歳
赤い太鼓 (京) 本朝|桜陰比事《おういんひじ》、四十八歳
粋人 (浪花《なにわ》) 世間胸算用《せけんむねさんよう》、五十一歳
遊興戒 (江戸) 西鶴置土産、五十二歳(歿《ぼつ》)
吉野山 (大和《やまと》) 万《よろず》の文反古《ふみほうぐ》、歿後三年刊
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