ど願い上げます。ホレーショーどのは、外国仕込みの人気俳優、まず、御挨拶《ごあいさつ》は、そちらから。」
 ホレ。「え? 僕は、その、何も、いや、困ります。僕は、ただ、花聟《はなむこ》の役を演じてみたいと思っているだけなのです。」
 ポロ。「かく申す拙者は、花嫁の役を演じ上げます。」
 王妃。「気味が悪い。ポローニヤスどのは、お酒に酔っているらしい。」
 王。「酒どころか。もっと、ひどい。あの眼《め》つきを見なさい。」
 ハム。「僕は、亡霊の役だそうです。ポローニヤス、早くはじめたら、どうですか。観客が、酔っぱらい劇団だと言っていますよ。」
 ポロ。「なに、酔ってないのは、わしだけさ。ばかばかしいが、はじめましょう。では、皆さま。」

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花嫁。(ポローニヤス。)

恋人よ。やさしいおかた。しっかり抱いて下さいませ。
あの人が、あたしを連れて行こうとします。
ああ、寒い。
松かぜの音のおそろしさ。この冷たい北風は、あたしのからだを凍らせます。
遠い向うの、
遠い向うの、
森のかげから、ちらちら出て来た小さいともし火。
あれは、あたしの迎え火です。

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