だ、少しはなれた大きなくりの木のかげに待っていることにした。
わたしは長いあいだマチアを待った。十何度も、わたしはかれを出してやったのが、失敗《しっぱい》ではなかったかと疑《うたが》った。
やっとのことで、わたしはかれがミリガン夫人《ふじん》を連《つ》れてもどって来るのを見た。わたしはあわてて夫人のほうへかけて行って、わたしに差《さ》し出された手をつかんで、その上にからだをかがめた。しかしかの女は両うでをわたしのからだに回して、こごみながら優《やさ》しくわたしの額《ひたい》にキッスした。
「まあ、どうおしだえ」と夫人《ふじん》はつぶやいた。
夫人は美しい白い指で、わたしの額髪《ひたいがみ》をなでて、長いあいだわたしの顔を見た。
「そうだそうだ」とかの女は優《やさ》しく独《ひと》り言《ごと》をささやいた。
わたしはあまり幸福で、ひと言もものが言えなかった。
「マチアとわたしは長いあいだお話をしましたよ」とかの女は言った。「でもわたしはあなたがどうしてドリスコルのうちへ行くようになったか、あなたの口から聞きたいと思うのですよ」
わたしはかの女に問われるままに答えた。そしてかの女は
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