う」
「スイスへね。リーズはわたしの所に向けて、おまえさんにあげるあて名を書いて寄《よ》こすはずだったが、まだ手紙は受け取らないよ」
生きた証拠《しょうこ》
「さあ、進め、子どもたち」婦人《ふじん》に礼を言ってしまうと、マチアがこうさけんだ。
「こうなるとぼくたちがあとを追うのは、アーサとミリガン夫人《ふじん》だけではなく、リーズまでいっしょなのだ。なんという幸せだ。どういう回り合わせになるか、わかったものではないなあ」
わたしたちはそれからまた白鳥号|探索《たんさく》の旅を続《つづ》けた。ただ夜とまって、ときどきすこしの金を取るだけに足を止めた。
「スイスからはイタリアへ出るのだ」とマチアが感情《かんじょう》をこめて言った。「もしミリガン夫人《ふじん》を追いかけて行くうちに、ルッカまで出たら、ぼくの小さいクリスチーナがどんなにうれしがるだろうな」
気のどくなマチア、かれはわたしのために、わたしの愛《あい》する人たちを探《さが》すことに骨《ほね》を折《お》っている。しかもわたしはかれを小さな妹に会わせるためにはすこしも骨を折ってはいないのだ。
リヨンで、わたしたち
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