くなおかみさんはどうしていいかわからずにいた。するとあの人が先《せん》におよめに来るまえに奉公《ほうこう》していたおくさんが、エジプトへ行くというので、そのおくさんにたのんで子どもの乳母《うば》にしてもらった。そうなるとリーズはどうしていいかわからずに困《こま》っていたところへ、イギリスのおくさんと病身の子どもが船に乗って運河《うんが》を下りて来た。そのおくさんと話をしているうち、おくさんはいつも独《ひと》りぼっちでたいくつしているむすこさんの遊《あそ》び相手《あいて》を探《さが》しているところなので、リーズをもらって行って、教育してみようと言ったのさ。おくさんの言うのには、この子を医者にみせたら、おしが治《なお》っていつか口がきけるようになろうということだからと言った。それでいよいよたって行くときに、リーズがおばさんに、もしおまえさんがここへ訪《たず》ねて来たら、こうこう言ってくれということづけをたのんで行ったそうだ。それだけですよ」
 わたしはなんと言おうか、ことばの出ないほどおどろいた。でもマチアはわたしのようにぼんやりはしなかった。
「そのイギリスのおくさんはどこへ行ったでしょ
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