た。
 わたしは弾丸《だんがん》をわしづかみにつかんだ。それはうすい紙をまめのように小さい玉に丸めたものであった。明かりがあんまり暗いので、なにが書いてあるか見えなかった。夜の明けるまで待たなければならなかった。わたしはそっと窓《まど》を閉《し》めて、小さな紙玉を手に持ったまま、またハンモックに転《ころ》がった。光の来ることのどんなにおそいことぞ。やっとわたしはその紙に書いてある文字を読むことができた。それにはこうあった。
「あしたきみは汽車に乗せられて、郡立刑務所《ぐんりつけいむしょ》へ送られるはずだ。巡査《じゅんさ》が一人ついて行くことになっている。きみは汽車の戸口に近い所にいたまえ。よく勘定《かんじょう》していたまえ、四十五分目に汽車は連結点《れんけつてん》の近くで速力《そくりょく》をゆるめる。そのときドアを開けてとびだしたまえ。左手の小山を登れば、われわれはそこに待っている。しつかりやれ。なによりもうまく前へとんで、足を下に着くことだ」
 助かった。わたしは巡回裁判《じゅんかいさいばん》の前に出ないですむ。ありがたい、マチア。それから、ボブ。マチアに加勢《かせい》してくれるボブ
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