るのはごくわけのないことであった。それはまっすぐな道であった。ただいやなことは、一日つかれたあとで、かなりな道のりを歩いて行かなければならないことであった。でも父親がこう言えば、わたしは服従《ふくじゅう》しなければならなかった。それでわたしは宿屋《やどや》で会うことをやくそくした。
 そのあくる日、カピを馬車に結《ゆ》わえつけて番犬において、わたしはマチアと競馬場《けいばじょう》へ急いで行った。
 わたしたちは行くとさっそく、音楽を始めて、夜まで続《つづ》けた。わたしの指は何千という針《はり》でさされたように、ちくちく痛《いた》んだし、かわいそうなマチアはあんまりいつまでもコルネをふいて、ほとんど息が出なくなった。
 もう夜中を過《す》ぎていた。いよいよおしまいの一番をやるときに、かれらが演芸《えんげい》に使っていた大きな鉄の棒《ぼう》がマチアの足に落ちた。わたしはかれの骨《ほね》がくじけたかと思ったが、運よくそれはひどくぶっただけであった。骨はすこしもくじけなかったが、やはり歩くことはできなかった。
 そこでかれはその晩《ばん》ボブといっしょにとまることになった。わたしはあくる日ドリ
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