せてくれることを望《のぞ》んでいた。わたしたちはやくそくができて、あくる日決めた時間に来ることを申し合わせた。
わたしが帰ってこのもくろみを父に話すと、かれはカピはこちらで入用だから、あれはやられないと言った。わたしはかれらがまた人の犬をなにか悪事に使うのではないかと疑《うたが》った。わたしの目つきから、父はもうわたしの心中を推察《すいさつ》した。
「ああ、いや、なんでもないことだよ」とかれは言った。「カピはりっぱな番犬だ。あれは馬車のわきへ置《お》かなければならん。きっとおおぜい回りへたかって来るだろうから、品物をかすめられてはならない。おまえたち二人だけで行って、友だちのボブさんと一かせぎやって来るがいい。たぶんおまえのほうは夜おそくまですむまいと思うから、そのときは『大がしの宿屋《やどや》』で待ち合わせることにしよう。あしたはまた先へたって行くのだから」
わたしたちはそのまえの晩《ばん》『大がしの宿屋』で夜を明かした。それは一マイル(約一・六キロ)はなれたさびしい街道《かいどう》にあった。その店はなにか気の許《ゆる》せない顔つきをした夫婦《ふうふ》がやっていた。その店を見つけ
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