の子どもではないが、ドリスコルがぬすんで来た子どもなのだ」
 わたしはこれに答えようとしたが、かれはもうずんずん寝台《ねだい》の上にはい上がっていた。


     アーサのおじさん――ジェイムズ・ミリガン氏《し》

 わたしがマチアの位置《いち》であったなら、おそらくかれと同様な想像《そうぞう》をしたかもしれなかったが自分の位置としてわたしはそんな考えを持つのはまちがっていると感じた。ドリスコル氏《し》がわたしの父親だということは、もはや疑《うたが》う余地《よち》なく証明《しょうめい》された。わたしはそれをマチアと同じ立場からながめることができなかった。かれは疑い得《え》る……けれどわたしは疑《うたぐ》ってはならない。かれがなんでも自分の思うことを、わたしに信《しん》じさせようと努《つと》めると、わたしはかれにだまっていろと言い聞かせた。けれどもかれはなかなか頑強《がんきょう》で、その強情《ごうじょう》にいつも打ち勝つことは困難《こんなん》であった。
「なぜきみだけ色が黒くって、うちのほかの人たちは色が白いのだ」とかれはくり返して、その点を問いつめようとした。
「どうしてびんぼう人が
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