まえの洗礼証書《せんれいしょうしょ》をしまっておいたから、それを見せてあげよう」
かれは引き出しを探《さぐ》って、すぐと一枚の大きな紙を出して、わたしに手わたしをした。
「よかったらマチアに翻訳《ほんやく》させください」とわたしは最後《さいご》の勇気《ゆうき》をふるって言った。
「いいとも」
マチアがそれをできるだけよく翻訳した。それで見ると、わたしは八月二日の木曜日に生まれたらしい。そしてジョン・ドリスコルおよびその妻《つま》マーガレット・グランデのむすこであった。
この上の証拠《しょうこ》をどうして求《もと》めることができようか。
「これはみんなもっともらしい」とその晩《ばん》車の中に帰ると、マチアは言った。「でもどうして旅商人《たびあきんど》風情《ふぜい》が、その子どもにレースのボンネットや、縫箔《ぬいはく》の外とうを着せるだけの金があったろう。旅商人《たびあきんど》というものは、そんなに金のあるものではないさ」
「旅商人だから、そんな品物をたやすく手に入れることができたのだろう」
マチアは口ぶえをふきふき首をふっていた。それからまた小声で言った。
「きみはあのドリスコル
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