したちの所へ帰って来たというわけだ。おえはわたしたちのことばがわからないのだから、はじめはすこしきまりが悪いかもしれないが、じきにイギリス語を覚《おぼ》えて、兄弟たちと話ができるようになるだろう。それはもうわけなく慣れるよ」
そうだ、もちろんわたしはかれらに慣れなければならない。かれらはわたしの一家の者ではないか。それはりっぱな絹《きぬ》の産着《うぶぎ》で想像《そうぞう》したところと、目の前の事実とはこのとおりちがっていた。でもそれがなんだ。愛情《あいじょう》は富《とみ》よりもはるかに貴《たっと》い。わたしがあこがれていたのは金ではない、ただ愛情である。愛情が欲《ほ》しかったのだ。家族が、うちが、欲しかったのだ。
わたしの父親がこの話をしているあいだに、かれらは晩餐《ばんさん》の食卓《しょくたく》をこしらえた。焼《や》き肉《にく》の大きな一節《ひとふし》にばれいしょ[#「ばれいしょ」に傍点]をそえたものが、食卓のまん中に置《お》かれた。
「おまえたち、腹《はら》が減《へ》っているか」と父親がマチアとわたしに向かってたずねた。マチアは白い歯を見せた。
「うん、机《つくえ》におすわり」
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